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【あの頃、わたしはサッカーに夢中だった】第6回 ボーイズグループOCTPATH・高橋わたるさん

サッカーとの思い出は人それぞれ。
忘れられない試合のこと、当たり前に見ていた風景、その時感じたことのひとつひとつにドラマがあります。この企画では、各界で活躍する方にご自身のサッカーとの繋がりをお話しいただくことで、さまざまな角度から見える「サッカーの景色」をお伝えしていきます。

今回、お話を伺ったのはボーイズグループ「OCTPATH」の高橋わたるさん。高校時代には浦和学院の10番を背負い、プロクラブからの誘いも受けるほどに本格的にサッカーに取り組むも、今はアイドルとして活躍する高橋さんに、これまでのサッカーヒストリーを伺いました。

詳細はこちら https://www.youtube.com/c/OCTPATH_official

サッカー三昧だった学生時代

2歳年上のお兄ちゃんがサッカーをやっていて、僕も3歳の頃にボールを触るようになって、自然とサッカーをしていました。小学校のときは埼玉の地元の尾間木サッカースポーツ少年団というチームで、その後は中学・高校では部活で、高校卒業までサッカーをやっていました。怪我が多かったこともあって高校3年の部活の引退時にサッカーはやめてしまったのですが、子どもの頃の夢は一貫してサッカー選手。当時は海外で活躍できる有名選手になりたいと思っていました。

高校時代の1枚(本人提供)。この頃からとってもイケメンです!

実は中学まで、僕はサッカーで挫折をしたことがなかったんです。中学のときには埼玉県代表として全国大会に2回出場しましたし、僕自身もチームで活躍もできたりとずっとトントン拍子で、サッカーで悩むことはあまりありませんでした。
高校では浦和学院で10番を任せて貰いました。一緒にプレーしていた先輩がJリーガー、プロサッカー選手として活躍しているくらいのサッカー強豪校です。1年生の5月、6月くらいにイタリア遠征があったのですが、その時にはレギュラーを貰い、エースナンバーをつけさせてもらっていました。

高校時代に試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた際に「ゲキサカ」さんに掲載された記事。
(提供)ゲキサカ https://web.gekisaka.jp/news/detail/?254022-254022-fl
※キャプチャの許可を頂き掲載しています

今でも覚えているのがそのイタリア遠征時、ACミランのユースと試合をさせて貰ったときのこと。毎試合、僕のドリブルで現地の観客から歓声があがったんです。試合の勝敗はもちろん大事だけど、それ以上に自分の技を見せたくなってしまったというか…、今となっては反省しているのですが、観客を沸かせることに楽しみを見出してしまっていました(笑)。試合後にスパイクやユニフォームの交換を求められて、イタリアでスターになった!と、とても気持ちよかったのを覚えています。

今、僕はアイドルとしてOCTPATHの「カリスマ彫刻」という役割なのですが、そのころからカリスマというか、エンターテイナーの片鱗をみせていたのかもしれません(笑)。

「カリスマ彫刻」
中の人もインタビュー中に見惚れるくらい、180°どの角度からみても確かに彫刻でした。

チームワークや仲間の大切さはサッカーから学んだ

サッカーからコミュニケーションの大切さを学びました。サッカーは自分だけでは何もできない、究極のチームスポーツ。チームメイトと分かり合えていないとそれがプレーにも現れるし、仲間を知った上でそこに互いに信頼があるからこそ、生まれるプレーがあります。だからサッカー以外のところでも、仲間の人となりを知ることがとても大切です。
サッカーをしていると所属するチームを出て、例えばトレセン*に行ったりして、全国から集まる初めて会う人とチームメイトとしてプレーすることもあります。短い時間で相手を知らなければならない状況で、どうやってその人をより深く知るか、仲良くなるかもサッカーから学びました。
今僕はOCTPATHという8人グループで活動しているので、これはとても通じるところがあるんです。オーディションで初めて会った人とグループを組むことになって、どうやって関係を深めるか、お互いに信頼しあうにはどうするか、今後のグループにとってとても大事なことですから。

仲間には助けられることが多いです。僕はひとりで抱え込む癖があるのですが、仲間はそういう時に顔色で分かるみたいで、声を掛けてくれたりするだけで救われます。日々仲間の大切さを感じています。
高校時代のチームメイトとは今でもたまにフットサルをしたりします。サッカークラスにいて3年間同じメンバーで同じクラスだったので、とても絆が深いんです。そういう関係性をOCTPATHでも創っていきたいと思っています。

あとはサッカーでもアイドルとしてのパフォーマンスでも、もっと上を目指すためには良いライバルが必要ですよね。僕は「この人うまいなぁ」と思う人を超えたい!という気持ちになるので、仲間でもあり良いライバルでもある、切磋琢磨できる仲間がいることは本当に大切です。

サッカーでうまくいかない時、ダンスに出会い音楽に元気をもらった

僕はフォワードの選手でした。中学2年の頃、僕は体が小さい方で、ディフェンダーに体格差で負けることが多くなったり、ドリブラーなのにいつもは抜ける所が抜けず止められてしまったり、今までなら決めていたゴールが入らない、ということが多くなりました。それが初めてのスランプだったと思います。

その時は「よく研究する」ことが僕にとって挫折を乗り越えるひとつの方法でした。当時ネイマールが好きだったので、動画をみて技や動きを研究して自分を高めていったことで成長したというか。あとは頭を休めることも重要でした。例えば違った趣味に没頭してみるとか、サッカー以外のことを考えるような時間が必要でした。
それでスランプで悩んだころ、両親がK-POPが好きだったこともあって、録画していたビデオを見て真似して踊っていたんがダンスとの出会いで、そのうちにサッカーと同じくらい夢中になっていました。

そこから本気でアイドルになろうと気持ちを固めたのは、悩んでいるときに音楽から元気をもらえたことが大きいです。
踊ることで元気になれたし、あとはサッカーをやっていると時に人間関係で悩むこともったのですが…、音楽に助けられることが多かったんです。
落ち込んでいるときに音楽に元気をもらう人ってとても多いと思っていて、僕もそのひとりだったからこそ、僕もそういう人になりたいと思いました。それでアイドルになろうと決意して、高校卒業後に韓国の事務所のオーディションに合格して、研究生として韓国に1年ほどいました。
その後、日本に戻って参加したオーディション番組に出演したことがきっかけで今の事務所から声がかかり、OCTPATHとしてメジャーデビューに至りました。

サッカーに本気で取り組んだ経験を今後の糧に

サッカーから学んだ「一人では何もできない」ということを忘れずに、仲間がいて誰かのために頑張れる環境があることに感謝して、THme(スミー:OCTPATHのファンネーム)のために、仲間と一緒に目標の達成を目指して、THmeを幸せにするために楽しみながら日々頑張っていきたいと思います。

サッカー経験のあるアイドルは他にもいるのですが、僕も本気でサッカーに取り組んでいた分、それがひとつの武器にもなると思っています。サッカー経験を生かしながら、グループのビジュアル担当として持ち前のビジュアルも生かして、かっこいい部分を魅せていきたいです(笑)。
サッカーをきっかけにグループを知ってもらえたら嬉しいですし、僕が音楽から元気を貰ったように、日本中、世界中の人に元気を与えられるよう、グループをもっともっと大きく成長させていきたいと思っています。

ボーイズグループ「OCTPATH」 ©YOSHIMOTO UNIVERSAL TUNES.